プロフィール/バイオグラフィー

カエターノ・ヴェローゾ (Caetano Veloso)

カエターノ・ヴェローゾ (Caetano Veloso)

ブラジル MPB シンガーソングライター

カエターノ・ヴェローゾ(1942〜)はブラジルのバイーア州、 サント・アローマ・ダ・プリフィカサォンで生まれる。芸術に 深い関心があったカエターノ・ヴェローゾは画家か映画監督 によって身を立てることを思い、州都サルヴァドールの大学 に進学した。そしてこの場所で生涯の盟友ジルベルト・ジル と出会う事になる。やがてリオ・デ・ジャネイロへ向かった カエターノ・ヴェローゾはジルベルト・ジルとトロピカリスモ を展開させていく事になる。

トロピカリスモはもともと芸術における思想で、サンパウロ の詩人オズヴァルド・アンドラージが提唱したものである。 オズヴァルドは「芸術における人喰い」を宣言。様々な文化 を取り入れ、多民族国家であるブラジルらしい文化の創造を 呼びかけた。これに応え環境芸術家エリオ・オイチシーカが 発表した作品「トロピカリスモ」が元になり有形化した。

カエターノ・ヴェローゾとジルベルト・ジルはトロピカリスモ の先導者としてリオ・デ・ジャネイロで多くのアーティストと 共同生活を始める。ここにはガル・コスタやシコ・ブアルキ、 トン・ゼーやムタンチス、パウリーニョ・ダ・ヴィオラなどの そうそうたるメンバーが集まった。

寝食を共にした彼ら多くのアーティストとの共同作品である 「トロピカリア」の発表によりトロピカリスモの宣言をした カエターノ・ヴェローゾはテレビ・ヘコルジ歌謡音楽祭に出場 4位に入賞、トロピカリスモの啓蒙に力を注いだ。

トロピカリスモの啓蒙は功を奏したが、革新的な芸術運動は やがて政治的要素を多分に含んむようになり、当局を脅かす までになった。1968年ブラジルで軍事クーデターが勃発 エー・プロイビード・プロイビール(禁止することを禁止する) 等政府に反抗的な歌を発表するトロピカリスモ運動に対し、 軍は同年カエターノ・ヴェローゾとジルベルト・ジル等を拘束。 4ヶ月の拘留の後、国外退去を命じる。2人はイギリスへ亡命。 トロピカリスモ運動はガル・コスタとマリア・ベターニアに 託されることになる。

イギリスロンドンに亡命中のカエターノ・ヴェローゾは同地 で多くの芸術に接し、やがて1970年代にブラジルに帰国。 すぐに活動を再開するが、以前のような直接的な表現でなく 抽象的で難解な音楽に取組むようになる。この事は結果的に MPBの芸術性を高めていくことに繋がったのかもしらない。

ブラジル育ちのアート・リンゼイをブラジル音楽の海外発信 の中核に据え、そのプロデュースの元次々と作品を展開。 今や押しも押されぬトップアーティストとして活躍している。


<レビュー掲載作品>
-主要作品-

Tropicalia 2 Caetano e Gil
Tropicalia 2
カエターノ・ヴェローゾとジルベルト・ジルによる1993年の作品。1968年発表の「トロピカリア」に対する回答が提示された。トロピカリスモを代表する音楽家によって作られた「トロピカリア」。そして25年後に作成された「トロピカリア2」。2枚の音源はブラジル動乱の歴史を物語っている。

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-関連作品-

Gal Costa / Cantar
Cantar
ガル・コスタ、1974年発表の通算6作目となるアルバム。プロデューサーのカエターノ・ヴェローゾを始め、ジルベルト・ジルやジョアン・ドナートといった豪華ゲストが編曲や演奏で参加している。とにかくガルの魅力満載で、何でもアリのアルバムになっている。

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Nara Leao/Os Meus Amigos Sao Um Barato
Os Meus Amigos Sao Um Barato
ナラ・レオン、1977年亡命していたフランスから帰国した後の作品。トム・ジョビンにホベルト・メネスカル、カルロス・リラにジルベルト・ジル、シコ・ブアルキ等豪華メンバーで質の高い演奏が繰り広げられる。ボサノバとMPB両アーティストとの共演が意味したものとは?ナラ・レオン激動の人生の回顧録的作品。

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<オフィシャルサイト>
Caetano Veloso


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posted by 日向 葵 (ひゅうが あおい) at 2005年12月13日 | Comment(4) | TrackBack(8) | プロフィール/バイオグラフィー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントありがとうございます。
今みたらコンサート行かれた人のTBがあって改めて羨ましく思いました(笑)。
「トーク・トゥ・ハー」も見たいと思いつつまだみておりません(笑)。

年があけたらなんとかしたいと思います。
Posted by 煉獄のスナフキン at 2005年12月22日 16:21
●煉獄のスナフキンさん、こんばんは。
聴きたい、見たいものがあってもなかなか出来ないものですよね。これから正月にかけて時間をとりやすい時期。この機にたまっていたやりたいことを沢山堪能してくださいw
Posted by ponty (管理人) at 2005年12月23日 01:30
コメントありがとうございます。
カエターノは作品が多すぎて、まだ知らない世界だらけなんですが、その分楽しみでもあります。
今度はもうちょっと小さい箱でお願いしたいものですね。(笑)

今後ともよろしくお願いします。
Posted by Ginji at 2005年12月26日 11:28
●Ginjiさん、こんばんは。
カエターノ・ヴェローゾはもっと小さなハコでも良かったような気がします。ブルーノート位のところで値段が安ければ最高なのですがwこちらこそどうぞよろしく!
Posted by ponty (管理人) at 2005年12月27日 04:29
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